メキシコ大統領選、ロペスオブラドール氏が勝利宣言 有権者は変革求める
(CNN) 中米メキシコで1日に投開票が行われた大統領選で、左派政党「国家再生運動」のアンドレスマヌエル・ロペスオブラドール氏が勝利宣言した。出口調査の結果ではロペスオブラドール氏の地すべり的勝利が見込まれていた。
選挙委員会によれば、ロペスオブラドール氏の得票率は53%を超える見通しで、次点の候補者の2倍以上の数字だという。
ロペスオブラドール氏は1日、メキシコ市で行われた支持者らの集会で、勝利宣言した。
現職のペニャニエト大統領はその直前、ロペスオブラドール氏に電話をかけて祝意を伝え、混乱のない政権移行の実現に向けて支援すると約束した。
ロペスオブラドール氏は1日の投票で他候補に20ポイント以上の差をつけるなど優勢だった。投票終了後2時間以内に他の主要な候補者3人は敗北を認めていた。
ロペスオブラドール氏は地元メディアの取材に対し、「人々が支援や信任を与えてくれたことを非常にうれしく思う。我々は全てのメキシコの人々に感謝する」と述べた。ロペスオブラドール氏はまた、主要な公約である汚職対策にも力を注ぐと語った。
米国のトランプ大統領もツイッターで、ロペスオブラドール氏に祝意を伝えた。
ロペスオブラドール氏は、トランプ大統領が掲げる北米自由貿易協定(NAFTA)からの離脱や米国とメキシコとの間の「国境の壁」建設といった政策に対処を迫られることになりそうだ。
ロペスオブラドール氏は、国境の壁建設には否定的な見方を示しているほか、NAFTAについては維持する姿勢を示している。