国境付近の街で爆発、女性や子ども含む36人死亡 シリア
(CNN) 内戦が続くシリアで12日、トルコとの国境に近いサルマダの市街で爆発があり、36人が死亡した。現地の救命ボランティア市民団体「シリア民間防衛隊(通称・ホワイトヘルメッツ)」が明らかにした。
英国に拠点を置く「シリア人権監視団」によると、死者には女性や子どもも含まれる。爆発は、弾薬が保管してあるビルの下層階で発生したという。
「大量虐殺の終わりは見えない。今回は36人の民間人が死亡し、数十人が負傷した」。同団体はツイッターにそう投稿した。
爆発が起きた経緯も、何者が関与したのかも分かっていない。
ホワイトヘルメッツは爆発現場のがれきの中から10人を救出したといい、「信じがたい破壊と死の現場で休むことなく捜索と救助に当たっている」と伝えた。
ホワイトヘルメッツは2012~13年にかけて創設され、メンバーは数十人から数千人へと膨れ上がった。爆発や火災などが発生すると、現場に出動して他の民間人の捜索救助活動を行っている。7年に及ぶ内戦の間、反体制派の支配地域で活動を続け、ロシアやシリア政権からはテロ組織とみなされている。