南北離散家族、北朝鮮で涙の対面 3年ぶりの再会行事
(CNN) 朝鮮戦争などで生き別れになった韓国と北朝鮮の離散家族が20日、北朝鮮南東部の金剛山で再会した。
離散家族の再会行事は2015年以降途絶えていたが、今年4月の南北首脳会談で再開が決まった。
韓国側でこれまでに再会行事への参加を申請した登録者のうち、7万5000人以上がすでに死亡。存命している5万7000人余りの6割以上が80歳を超えている。今回は93人が選ばれたが、このうち4人は直前に健康上の理由で断念した。
韓国側の訪問団は19日、南北軍事境界線の南側に位置するホテルに集合して、健康診断や諸注意の説明を受けた。車椅子で参加した人もいる。ロビーで撮影した記念写真は額に入れ、北朝鮮側の家族に渡せるように準備した。
訪問団を乗せたバスは20日に軍事境界線を越え、金剛山へ向かった。
韓国から参加した92歳のイ・グムソムさんは、71歳の息子と68年ぶりの再会を果たした。母子は涙を流して抱き合い、握り合った手を最後まで離さなかった。
別の女性は兄との再会を希望したが、本人はすでに亡くなっていたため、兄の妻子と会うと話した。