北朝鮮、米国の提案全て拒否 非核化交渉進まず

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軽装で国内の漁業関連施設を視察する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長/Korean Central Television

軽装で国内の漁業関連施設を視察する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長/Korean Central Television

ワシントン(CNN) 北朝鮮の非核化をめぐる交渉で、米国が再三にわたり北朝鮮側に提案を伝えているものの、いずれも拒否されていることが11日までに分かった。複数の外交筋が明らかにした。

外交筋によれば、米国側は「完全に検証された非核化という終着点」に至る道筋について具体的な提案を行ってきた。だが、北朝鮮側は「強盗的」だとして、こうした提案をすべて拒否したという。

交渉の行き詰まりを受け、激動の経過をたどってきたトランプ政権の対北朝鮮外交は地に足の付いたものとなり、以前の政権も苦戦した北朝鮮政府との厳しい交渉が始まっている。

外交上のすれ違いの背景には、6月の米朝首脳会談で発表された約束が曖昧(あいまい)だったことがある。首脳会談後に公表された短い文書では、時間的な枠組みや具体的な約束、各段階で達成すべき目標について何も言及しておらず、双方が好きなように解釈する余地が生まれた。

米国側は完全かつ検証可能な非核化を求めており、これが実現するまでは制裁を維持する方針。一方、北朝鮮側はさらなる措置を取る前に、制裁解除や平和協定締結を要求するとしている。

北朝鮮政権はミサイル実験の停止や米兵遺骨の返還などに触れ、すでに歩み寄りの姿勢を示したと主張。9日には、一部の米政府高官が首脳会談の精神を尊重していないとする強い調子の声明を発表した。

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