北朝鮮、新たなミサイルを製造か 米紙報道
ワシントン(CNN) 米紙ワシントンポストは30日、北朝鮮情報に詳しい当局者の話として、衛星画像などがとらえた兆候から、北朝鮮が新たなミサイル製造を進めている可能性があることが分かったと伝えた。
同紙によると、液体燃料を使う大陸間弾道ミサイル1基か2基が平壌郊外の山陰洞で製造されている可能性があることが、新たに入った情報で明らかになった。
専門家によると、液体燃料を使うロケットは固体燃料を使うロケットよりも燃料が蒸発しやすく、保管や移動が難しい。燃料の蒸発によってミサイル発射が失敗することもあり、燃料とミサイルは別々に保管する必要があることから、即応性の低下にもつながりかねない。
液体燃料は準備にも時間がかかり、米国の偵察衛星により発射準備の兆候をとらえやすい。これに対して固体燃料のミサイルは準備に時間がかからず、米国が警告を出せる時間は非常に限られる。
米国のトランプ大統領は24日の時点で、北朝鮮がミサイル施設の解体に着手したことが新たな画像で明らかになったとして、北朝鮮を評価していた。
しかしポンペオ国務長官は先週の上院外交委員会で、北朝鮮が核兵器の製造に使われる核分裂性物質の製造を続けているとの見方を示した。
在韓米軍のブルックス司令官も最近行った講演で、北朝鮮の製造能力はまだ完全なままの状態にあると指摘していた。