北朝鮮、非核化前に米国の「大胆な行動」を希望 情報筋
ワシントン(CNN) 米国と北朝鮮の間で非核化に向けた話し合いが続くなか、北朝鮮は交渉を継続するかどうかは、米政府が「大胆な行動」を起こし、北朝鮮と平和条約の締結で合意する意欲があるかどうかだと考えていることが23日までにわかった。この問題に関して北朝鮮側の立ち位置について詳しい当局者が明らかにした。
同情報筋によれば、もし米国が朝鮮戦争の休戦協定を金正恩(キムジョンウン)体制の維持を保証する平和条約に置き換えることに後ろ向きな場合、北朝鮮政府は非核化に関する協議をこれ以上進めない可能性が高いという。
拘束力を持った平和条約の批准には米上院の3分の2の賛成が必要となる。
情報筋によれば、北朝鮮側はトランプ米政権に対して制裁解除を始めるよう圧力をかけているという。北朝鮮は、核・ミサイル開発の停止や、一部核施設の破壊、米兵の遺骨の返還の支援など「多くのこと」を実施したと考えているという。
しかし、米当局者によれば、トランプ大統領は、核・ミサイル開発の停止を前向きな証しと認識しているものの、非核化に向けた協議にはっきりとした進展がみられていないことについて、ひそかに不満をあらわにしているという。
厳密にいうと、米国と北朝鮮は1950年以来、戦争状態にある。今年6月にシンガポールで行われた米朝首脳会談は史上初の出来事だった。
トランプ大統領は先ごろ、非核化に向けた話し合いについて、期限を設けない考えを明らかにしていた。