「北朝鮮は核・ミサイル開発を継続」 国連への報告書が指摘
(CNN) 北朝鮮は依然として核・ミサイル開発を続け、国連安全保障理事会の制裁決議に違反しているとの報告書が安保理に提出された。CNNが3日、国連情報筋から入手した。
報告書は専門家パネルが6カ月ごとにまとめ、安保理の北朝鮮制裁委員会に出している。
米紙ワシントン・ポストも最近、衛星画像などの新たな情報に基づき、北朝鮮に新たなミサイル製造の兆候があると伝えていた。
報告書の指摘によると、北朝鮮はまた、外国へ派遣している外交官らを通して通常兵器を売り続け、紛争をあおっている。
さらに、北朝鮮船籍のタンカーが洋上で物資を積み替える「瀬取り」という手口で石油製品を密輸するなど、石油、石炭の輸入量を制限した制裁への違反も続いている。船の国籍を偽装するなど、手口はますます巧妙化しているという。
報告書は、北朝鮮が武器禁輸や金融制裁にも違反していると批判し、制裁の不履行や回避行為がこれほど目立つ事態は異例との見方を示した。