大気汚染、子どもの寿命20カ月縮める 南アジアで深刻
(CNN) 大気汚染によって子どもの寿命が平均20カ月縮む恐れがあり、インドやパキスタンなどの南アジアで最も事態が深刻とする報告書が発表された。
世界の大気の状況について調べた今回の報告書「SOGA」によれば、大気汚染は世界の主要な死因の5番目に位置する。アルコールや栄養不足、薬物よりも上位にあるという。
大気汚染によるリスクが高いのはアジアやアフリカなど。こうした地域では、微小粒子状物質(PM2.5)の濃度が高いほか、家庭内の調理などに石炭や木炭が使われることが多く、結果として寿命が縮むとされる。
今回の報告書では、大気汚染に関連する病気の負担の拡大は、各国政府や公衆衛生当局者が直面している大きな課題であり、各国の経済や人々の福祉など広範に影響が及ぶと指摘されている。
報告書によれば、インドやパキスタン、バングラデシュで特に問題となっている。大気汚染の影響によって縮む寿命は南アジアで30カ月、世界全体でみると20カ月。