タイ国王が戴冠式 聖水で身を清め、王冠の重さは7キロ
(CNN) タイで4日から6日にかけ、ワチラロンコン国王(66)の戴冠(たいかん)式が行われている。国王は4日、聖水で身を清め、重さ7.3キロの王冠や、天界とのつながりを象徴する白い9層の傘を引き継いだ。
この日の儀式は数時間に及んだ。国王は誕生した月曜日の色とされる黄色の花に囲まれ、「国民の永遠の利益と幸福のため、公正に統治する」と述べた。
3日間の期間中には一般参賀や祝賀パレードも予定されている。
バンコクの王宮周辺には猛暑の中で市民らが集まり、帽子や木陰で日差しを避けながら、大画面に映し出される儀式を見守った。
市内の店では国王の若い頃の写真や、「国王万歳」の文字をプリントした黄色のTシャツが売られている。Tシャツは1枚100~200バーツ(350~700円)前後。
ワチラロンコン国王は2年前、父プミポン前国王の死去に伴い即位していた。即位から戴冠式までに服喪、準備の期間を設けるのは珍しいことではなく、前国王の時はこれが4年間に及んだ。
前国王の即位60周年を祝う2006年の行事には日本の天皇や英王室からも参列があったが、今回はこれに比べると小規模な儀式となり、外国君主らは招かれなかった。
国王はオーストラリアと英国に留学した経験があり、過去3度の結婚で娘2人と息子5人の父親となった。戴冠式を控えた今月1日には4人目の妻となるスティダー王妃との結婚を発表している。