エベレスト頂上目指す大行列、警鐘鳴らした登山家が「死のゾーン」で死亡
登山ガイドのエイドリアン・バリンジャー氏によると、疲労のため死亡したとされる登山者は、大抵の場合、極端に標高の高い場所に長くとどまり過ぎて酸素を切らしているという。
エベレストでは24日にも、ネパール人の登山ガイドが具合が悪くなり、ヘリコプターでベースキャンプに運ばれたが死亡した。
アイルランド人登山家(56)は同じ日に、エベレストのチベット側で、標高7000メートルの地点に設置したテントの中で死亡した。
22日にはインド人登山家(55)と米国人登山家(55)が下山途中で死亡。23日にはインド人の49歳と27歳の登山家が、やはり下山途中に死亡した。
その前の週の17日にも28歳のインド人登山家が死亡したほか、アイルランド人の39歳の登山家が下山途中に滑落して行方不明になり、捜索は先週打ち切られた。
エベレストでは2018年にも5人、17年と16年にはそれぞれ6人が死亡している。初めての死者が出た1922年以来、命を落とした登山家は200人を超えている。