ネパールで韓国登山隊が遭難、著名登山家含む全9人の遺体収容
(CNN) ネパールのヒマラヤ山脈にあるグルジャ山の登頂を目指した韓国の登山隊が遭難した件で、韓国の著名登山家キム・チャンホ氏を含む登山隊9人の遺体が収容されたことが16日までにわかった。
韓国外務省の声明によれば、警察や地元の人々の協力により、遺体はネパールの首都カトマンズに搬送される。
救助隊のヘリコプターは14日午前7時15分ごろに出発し、午前9時40分までに全9人の遺体を発見していた。
9人の登山隊は12日に行方不明になっていた。7193メートルの山頂を目指していたとされるが、登山隊がどこまで登ったのかは不明。グルジャ山はエベレストよりは人気がなく、この22年間で山頂まで登った登山家はいなかった。
死亡した状況ははっきりしていないが、当時はキャンプ地が暴風に見舞われたとみられている。
救助隊のメンバーは現場について、「ベースキャンプは爆弾で吹き飛ばされたようだった」と述べた。遺体の状態やキャンプ地がめちゃめちゃになっていたことから、登山隊は暴風に巻き込まれて死亡したとみられている。
キム氏のエージェントのユーラシアトレックによれば、登山隊は45日間の日程で、グルジャ山登頂の新しいルートを見つけるべく9月に出発していた。