子犬外交?、北朝鮮が韓国大統領に犬2匹を贈呈
(CNN) 先月開催された今年3度目の南北首脳会談を受け、北朝鮮政府が韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領に対し、友好のしるしとして2匹の犬を贈っていたことが10月1日までに分かった。
贈られたのは朝鮮半島の狩猟犬として知られる豊山(プンサン)犬で、それぞれコミ、ソンガンという名前がついている。9月27日、南北朝鮮を隔てる非武装地帯(DMZ)の板門店を経由して、3キロ分のえさとともに韓国側に運ばれた。
青瓦台(大統領府)によると、先月文大統領が平壌を訪れた際、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長と李雪主(リソルジュ)夫人が夕食の席で犬の寄贈を申し出た。李夫人は「血統書付き」の犬を贈ることを約束したという。
韓国と北朝鮮はこれまでにも、緊張緩和のシンボルとして犬を通じた交流を行ってきた。2000年には当時の金正日(キムジョンイル)総書記が豊山犬の子犬2匹を韓国の金大中(キムデジュン)大統領に寄贈。金大統領も返礼として韓国原産の珍島(チンド)犬2匹を贈っている。
聯合ニュースによれば、これらの豊山犬は当初青瓦台で飼育されていたが、一般の人々にも親しんでもらえるよう、その後ソウル動物園に移された。動物園では専用の囲いを用意。上質のドッグフードを与えて毎日長時間の散歩をさせるなど、快適な生活を送っていたという。
今回文大統領に贈られた豊山犬は青瓦台で飼われる予定だ。青瓦台には大統領一家が里親となっている犬や猫などの動物たちがいる。