ノルウェーのモスク銃撃、容疑者が出廷 両目にあざ
オスロ(CNN) ノルウェーの公共放送NRKによると、首都オスロ近郊のモスク(イスラム礼拝所)で起きた銃撃事件のフィリップ・マンスハウス容疑者(21)が12日、殺人とテロの疑いで出廷した。
容疑者は両目の周りに殴られたあざ、顔と首に傷跡があったが、負傷した状況は明らかでない。
検察側は4週間の勾留を求める方針。事件の捜査が初期段階にあることを踏まえて、書簡や訪問者、メディアとの接触を禁止し、完全に隔離するよう要請する。
容疑者は11日、ヘルメットに小型カメラを取り付けてモスクを襲撃し、65歳の男性に取り押さえられた。捜査当局はカメラの映像を証拠として押収している。モスク入り口のガラス製のドアは施錠されていたが、容疑者はドアを銃で撃って破り、侵入した。
モスクの幹部がNRKに語ったところによると、モスク内では犯行の10分前まで十数人が礼拝中だったが、銃撃が始まった時点で年配の男性3人だけが残っていた。
銃撃の直後に容疑者の自宅で女性の遺体が見つかった。警察は12日、死亡したのは容疑者の義妹(17)だと発表した。
警察責任者によると、容疑者はインターネット上で右翼的な思想への共感を表明。第2次大戦中、ナチス占領下のノルウェーで権力を握ったクビスリング元首相を称賛するなどしていた。