攻撃受けたノルウェー船籍のタンカー、乗組員がドバイ到着
(CNN) 中東オマーン湾で13日に攻撃を受けたタンカー2隻のうち、ノルウェー船籍の「フロント・アルタイル」から避難したロシア人乗組員らが無事、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイに到着した。
タンカーを所有するノルウェー企業「フロントライン」が15日に発表した。乗組員はロシア人とフィリピン人が各11人とジョージア人1人で、現場からイラン海軍に救助され、同国南部ジャスクの港へ運ばれていた。
タンカーの船体はオマーン湾にとどまっている。米当局者は、船体を曳航(えいこう)するタグボートが複数のイラン艇に妨害されていると主張した。一方、フロントラインの報道担当者はCNNに、妨害行為はみられないと述べた。
同社によると、専門家チームが今後、船の状態や損傷の程度を徹底的に調査する。
米当局はイランがタンカーを攻撃し、その前後にも攻撃的な行動を取ったと非難。同国が関与の証拠を隠滅するために、不発だった機雷を回収している場面とされる映像も公開した。
一方、もう1隻のタンカーを運航する日本の海運会社「国華産業」の堅田(かただ)豊社長は、機雷による攻撃だった可能性を否定した。乗組員の証言として、「飛来物」が目撃されたと話している。
米当局者はCNNに、イラン側から数時間前、米無人機を狙ったミサイルが発射されていたが命中しなかったと語った。
イランは関与を強く否定している。ザリフ外相は、米国が「何の証拠もなく」同国の批判を始めたと反発を示した。