新型コロナ感染、30歳の著名ジャーナリストが死亡 ジンバブエ
(CNN) ジンバブエで30歳の著名なテレビジャーナリストが、新型コロナウイルスに感染して死亡していたことが24日までに分かった。同国で新型コロナウイルスによる死者が出るのは初めて。
死亡したゾロロ・マカンバさんともう1人の人物については、21日に新型コロナウイルスの陽性反応が出ていた。保健省の声明によると、マカンバさんは19日にインフルエンザに似た症状を訴え、首都ハラレの病院に入院していた。
幼少時からの友人がCNNに明かしたところによると、マカンバさんは重症筋無力症と呼ばれるまれな疾患にかかっていた。これは慢性的な神経筋に関する疾患で、マカンバさんは昨年、胸部から腫瘍(しゅよう)を除去する手術を受けていた。
保健省によれば、マカンバさんは先月29日に米ニューヨークへ渡航し、今月9日に帰国した。12日に軽いインフルエンザのような症状を覚えて1週間後に医師の診察を受けたところ、自主隔離するよう促されたという。その後はハラレ市内にある唯一の隔離施設での隔離を行っていた。
病院を訪れたマカンバさんには深刻な呼吸困難の症状が出ていた。隔離中は医療関係者が経過観察にあたっていた。
マカンバさんの死亡を受け、当局は感染後に接触した人物の追跡調査を行っている。
訓練で防護服を身に付けた医療従事者=ジンバブエ/Philimon Bulawayo/Reuters
ジンバブエのムナンガグワ大統領は23日夜、国民向けの演説の中で、帰国者と貨物の移動を除き国境をすべて封鎖すると述べた。このほか50人以上が参加する集会を禁止。国内での感染拡大を防ぐため、バー、レストラン、ジム、スイミングプールも営業を停止する方針を示した。