自宅待機命令もビーチには多くの人出 米カリフォルニア州
(CNN) 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて自宅待機命令が出ている米カリフォルニア州だが、週末のビーチやハイキングコース、公園は多くの人でにぎわった。こうした事態を受けて、当局は公園やレクリエーション施設、海岸を閉鎖するなどの対応に乗り出した。
カリフォルニア州のニューサム知事は新型コロナウイルスの感染拡大抑止のため州内の約4000万人を対象とする外出禁止令を出している。外出禁止命令は今月20日から始まったが、週末、多くの公共のスペースにたくさんの人々が訪れた。
SNSに投稿された動画や写真には人気のあるハイキングコースや海岸に人々が近い距離で集まっている様子がとらえられている。保健当局は新型コロナウイルスがうつらないよう他人とは6フィート(約180センチメートル)の距離を保つよう促している。
多くの人出を受けて、ロサンゼルスのガルセッティ市長は22日、市内の公園のスポーツ施設とレクリエーション施設について閉鎖すると明らかにした。海岸の駐車場についても閉鎖するという。市長はツイッターへの投稿で、「これは真剣だ」として、自宅にとどまり、命を救うよう呼び掛けた。
知事の自宅待機命令にもかかわらず、カリフォルニア州内の自転車コースには多くの人が詰めかけた/Michael Heiman/Getty Images
サンタモニカ市でも海岸への人々の流入を止めるために22日に駐車場を閉鎖した。マリブ市はハイキングや海岸に出かける際には安全な距離を保つよう住民に対して改めてガイダンスを発行した。ロングビーチ市では多くのレクリエーション施設が閉鎖された。