中印国境で衝突、インド兵士20人死亡
(CNN) インド軍は17日までに、中国と国境を接するヒマラヤ山脈の係争地で中国軍との「激しい衝突」が起き、インド軍の兵士少なくとも20人が死亡したと明らかにした。
衝突は15日夜、現地での「緊張緩和のプロセス」が進行する中で発生した。報道によれば国境では数週間にわたり両国が大規模な部隊を展開し、今月には司令官同士による協議も始まっていた。
インド軍は当初、兵士3人が死亡したとしていたが、16日にさらに17人の兵士が衝突での負傷が原因で死亡したと付け加えた。
両国の国境での紛争では過去40年以上死者が出ていなかった。
インド軍の当初の声明では「両軍に」死者が出たとしていたが、中国側の死者数は明らかになっていない。
中国外務省の趙立堅報道官は16日の定例会見で、15日の衝突について「インド軍が両国の合意に対する重大な違反を犯した。2度にわたり国境線を越え、違法行為を行い、中国側の要員を挑発、攻撃した。それが両軍の重大な武力衝突につながった」と述べた。
中国側に死者が出たかどうかは言及しなかった。