中国とインドが双方を非難、国境地帯で威嚇射撃

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中国人民解放軍はインド軍がパンゴン湖南岸の地域に入ったと発表した=2012年/Daniel Berehulak/Getty Images Europe/Getty Images

中国人民解放軍はインド軍がパンゴン湖南岸の地域に入ったと発表した=2012年/Daniel Berehulak/Getty Images Europe/Getty Images

ニューデリー(CNN) ヒマラヤ山脈にある中国とインドの国境地帯で軍が7日に警告射撃を行ったとして、両国が互いを非難した。核大国同士の対立はエスカレートする様相を見せている。

中国とインドの国境をはさんだ射撃は40年以上ぶりと伝えられている。中国人民解放軍の報道官は7日夜の声明で、インド軍が事実上の国境である実効支配線(LAC)を「不法に越え」、パンゴン湖南岸の地域に入ったと発表した。

声明では、「交渉しようとした中国の国境警備隊に対してインド軍が威嚇射撃を行ったことから、中国国境警備隊は状況安定化のために対応措置を余儀なくされた」と説明、これを「重大な軍事的挑発」と位置づけて、インドに対し「危険行為の即時停止」を要求している。

これに対してインド軍は8日、中国側の主張に反論し、インド軍は「多大な自制を行使し、慎重かつ責任ある行動を取った」と主張。中国軍が「協定に違反して攻撃的な行動に出た」と非難した。

インド軍の声明によると、国境沿いのインド軍の前線拠点に「接近」を試みたのは中国軍であり、インド軍に警告されると、中国人民解放軍の兵士が「空中に向け数発を発射して威嚇を試みた」と強調。「インド軍がLACを越えた事実も、射撃を含む攻撃的な行動に出た事実もない」としている。

中国とインドの国境をはさんだ射撃は、1975年以来45年ぶりとみられる。両国間では、LACから2キロ以内での射撃を禁じる二国間協定が結ばれていた。

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