ローマ教皇フランシスコ、来年3月にイラクを訪問
ローマ(CNN) ローマ教皇庁(バチカン)は、フランシスコ教皇が来年3月にイラクを訪問すると明らかにした。
教皇によるイラク訪問は、新型コロナウイルスの感染がイタリアで始まって以降で初の国外への渡航となる見通し。ローマ教皇庁によれば、教皇は2021年3月5~8日の日程でイラクの首都バグダッドやアルビル、モスルなどを訪問する。
詳細については今後発表される。医療にかかわる世界的な緊急事態の状況についても考慮される見通し。
イラク外務省は声明で、教皇の訪問について、歴史的な出来事であり、あらゆる分野のすべてのイラク人に対する支援を意味していると指摘した。
バチカンのメディアによれば、教皇は長い間、イラク訪問を模索していた。昨年のキリスト教系の支援組織との会合では2020年にイラクを訪問したいと語っていた。
フランシスコ教皇は今年1月にイラクのサリフ大統領とバチカンで会談した際、イラクにおけるキリスト教徒の歴史的存在の保全や、将来のイラクにおけるキリスト教徒の治安や居場所の確保の必要性について言及していた。