ロヒンギャ難民キャンプで大規模火災、数万人の命に危険 バングラデシュ

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火災は22日にロヒンギャの難民キャンプをのみ込んだ/Shafiqur Rahman/AP

火災は22日にロヒンギャの難民キャンプをのみ込んだ/Shafiqur Rahman/AP

(CNN) ミャンマーから隣国バングラデシュへ逃れた少数派イスラム教徒ロヒンギャの難民キャンプで22日、大規模な火災が発生した。キャンプ内の施設が焼失し、数万人が命の危険にさらされた。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は22日夕の時点で、現地の消防当局や難民救援当局が延焼を食い止めようと消火活動を続けていると報告した。

国際移住機関(IOM)のビトリーノ事務局長は、数万人の難民が被災したと述べ、深い懸念を表明した。

火災があったのはバングラデシュ南東部コックスバザールのキャンプ。ロヒンギャ難民80万~90万人以上が収容されている。

火災は難民キャンプの複数の区画をのみ込んだ/Tanbirul Miraj Ripon/EPA-EFE/Shutterstock
火災は難民キャンプの複数の区画をのみ込んだ/Tanbirul Miraj Ripon/EPA-EFE/Shutterstock

現場からの画像には、難民らの住居が大きな炎にのみ込まれ、数十人が走って逃げる場面も写っている。火災の原因は分かっていない。

現地で活動する国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」のメンバーは「火の回りが早く、訳が分からないうちに家に火が付いた」と話す。

同団体のバングラデシュ事務所代表、オノ・バン・マネン氏は、このキャンプで今年すでに発生した複数の火災の中でも最大の規模だと指摘。2日ほど前にも別の火災で保健施設が焼失したばかりだと述べ、難民らが極度に密集して暮らす環境は火災のリスクが非常に高いと強調した。

ロヒンギャは2016年から17年にかけて、ミャンマー国軍から「対テロ戦」と称する迫害を受け、74万人あまりがバングラデシュへ逃れた。国連は19年の報告書で、国軍による「重大な人権侵害」がまだ続いていると指摘した。

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