IT企業CEOの遺体切断事件、アシスタントを殺人容疑で訴追 米NY
(CNN) 米ニューヨーク市マンハッタンの高級アパートでIT企業の最高経営責任者(CEO)が切断遺体で発見された事件で、警察は17日、CEOのアシスタントを務めていた男を第2級殺人容疑で訴追したと明らかにした。
警察によると、このアシスタントはタイリース・ハスピル容疑者(21)で、CEOの財務や個人的な事柄を担当していた。CEOから数万ドルを借金していたとされ、返済計画を進めていたという。
事件では14日、ファヒム・サレーCEO(33)がマンハッタンのロウアー・イーストサイドにあるアパートの自宅で死亡しているのが見つかった。
捜査当局者によると、サレーCEOのいとこがアパートの呼び鈴を鳴らした際、ハスピル容疑者は電気ノコギリで遺体を切断している最中だったとされ、現場から逃走した。
その後、いとこはアパートのリビングで、切断された状態の頭部や手脚を発見したという。
ニューヨーク市警幹部によると、ハスピル容疑者は13日午後1時45分ごろ、サレーCEOをテーザー銃で襲撃し、続けて殺害に及んだ疑い。襲撃時、サレーCEOはアパート内の自宅に直結するエレベーターから降りたところだった。
ニューヨーク市の検視当局が16日に明らかにしたところでは、サレーCEOの死因は複数の刺し傷だという。
ハスピル容疑者は17日午前にマンハッタンで逮捕された。弁護士が付いているかどうかは不明。
サレー氏はバングラデシュ移民で、ナイジェリアで展開するバイク配車アプリ「ゴカダ」の創業者兼CEOだった。最近ではベンチャーキャピタルの「アドベンチャーキャピタル」を立ち上げ、バングラデシュやコロンビアの配車スタートアップ企業に投資していた。