初挑戦のスカイダイブで事故、18歳女性とインストラクター死亡 米ジョージア州
アトランタ(CNN) 米ジョージア州で高校を卒業したばかりの女性が初めて挑んだスカイダイビング体験で、パラシュートがうまく開かない不具合に見舞われ、インストラクターとともに死亡した。
死亡したジーナ・トリプリカータさん(18)は12日、同州トマストンで、インストラクターと一緒にスカイダイビングを体験するタンデムジャンプに挑戦した。
地上で見守っていた両親や兄弟は、パラシュートが回転し、2人が空中で逆さまになる様子を目撃した。後に、死亡したのがジーナさんだったと告げられた。
ジーナさんは5月に18歳になったばかりだった。高校を卒業し大学進学を考えていた/Courtesy Alexus Beatty/Southern Charm Photography
アプソン郡保安官によると、ジーナさんとインストラクターのニック・エスポジートさん(35)は現場で死亡が確認された。事故については保安官事務所が捜査している。
保安官によると、2人が航空機から飛び降りた後、メインのパラシュートがうまく開かず回転を始めた。非常用パラシュートが非常に低い高度で展開したが、完全には開かなかった。
エスポジートさんは経験豊富なスカイダイバーで、州都アトランタ南部のトマストン・アプソン郡空港を拠点としていた。
父のジョーイ・トリプリカータさんは「大きな家族ではなかったが、家族の結束はとても固かった」と語る/Courtesy Alexus Beatty/Southern Charm Photography
当日は祖母のレニー・サンズさんもジーナさんと一緒にタンデムジャンプに挑戦した。先にサンズさんが機体から飛び、無事地上に降りていた。「彼女は空高い場所でどんな景色が見えるのか楽しみにしていた」「初体験に満ちたすばらしい日になるはずだったのが、最悪の日になってしまった」と嘆いた。
米パラシュート協会によると、スカイダイビング中の死亡事故は極めて稀(まれ)だという。2019年に行われた約330万回のジャンプのうち、死亡事故は15件のみ。タンデムでの事故はさらに少なく、過去10年で死亡した生徒は50万回当たり1人のみだった。
ジーナさんは、新型コロナウイルスの影響で延期になった7月末の高校卒業式に出席する予定だった。卒業後はノースジョージア大学への進学が決まっていて、将来は英語の教師になるのが夢だったという。