イラン、防空システムの警戒強化か 米当局が複数の情報入手

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損傷したイラン中部ナタンズの核関連施設=7月2日、イラン・テヘラン/ran Atomic Organization/AFP/Getty Images

損傷したイラン中部ナタンズの核関連施設=7月2日、イラン・テヘラン/ran Atomic Organization/AFP/Getty Images

(CNN) イランが一部の防空システムの警戒レベルを強化していることを示す情報を、米当局が複数入手したことが17日までに分かった。事情に詳しい米当局者が明らかにした。イランでは軍や核開発関連の重要施設で原因不明の爆発が相次いでいる。

イランは警戒態勢の強化により、脅威とみなす目標を地対空ミサイルで迎撃する準備を整えた可能性がある。

当局者は米国がどういった方法でこれらの情報を入手したのか明かさなかった。ただ、イラン付近の公海や公海上空では、米国の衛星や偵察機、艦船が継続的に活動してイランの動向を監視している。

現時点で米国はイランの警戒態勢について、訓練の一環ではなく、最近の事態に対応した措置だとみている。今月に入り複数の施設で謎の爆発が相次いだことを受け、イランは政権に対する未知の脅威がないか神経質になっているという。

イランは一連の火事や爆発の原因を特定できていない。火災によりウラン濃縮プログラム関連の施設に大きな被害が出たケースもあり、破壊活動の可能性を疑う声が上がっている。

国際社会では主に、一部の爆発の背後にイスラエルがいる可能性が取り沙汰されてきたが、米当局者は当初、イスラエルは今回の件に関与していないと明言したと述べていた。

ただ、イスラエルのガンツ国防相は5日にこの問題に触れた際、関与の可能性を否定せず、「イランで起きる全ての出来事に必ずしも我々が関係しているわけではない」としている。

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