バングラデシュ、強姦犯に死刑適用へ
(CNN) バングラデシュで近く、強姦(ごうかん)犯に対する最大の刑罰として死刑の適用が認められる見通しになった。
国営バングラデシュ通信によると、強姦で有罪となった場合の最高刑をこれまでの終身刑から死刑に変更する法改正が、12日の閣議で承認された。
ハミド大統領の署名を経て発効の運びとなる。
ホック法相は、法改正が犯罪の抑止力になることは確実だと述べ、強姦事件を扱う裁判の迅速化にも全力を尽くすと表明した。
バングラデシュでは最近、同国南部の女性が男たちの集団に襲われて性的暴行を受けた場面の動画が拡散し、性暴力の防止に向けた政府の行動を求める声が高まっていた。
首都ダッカに拠点を置く人権団体によると、同国では今年1~9月だけで少なくとも975人の女性が強姦の被害に遭った。
ただ同国の裁判では強姦罪で有罪判決が出る率は非常に低く、女性が被害を報告したり告訴したりするにはさまざまな障害があるため、法改正が広く適用される可能性は低いとの指摘もある。