北アイルランドで3夜連続の暴動、宗派対立や英離脱協定への不満で緊張高まる
怒りが高まる背景には、英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる協定の一部に対する不満もある。北アイルランド議定書と呼ばれるこの協定は、英国の一地域である北アイルランドとEU加盟国のアイルランドの間で国境管理を不要にすることを意図したもの。
ただ実際にはアイリッシュ海に事実上の境界を設定し、英国本島から北アイルランドに入ってくる物品はEUによるチェックの対象になるため、この措置は英国との連合を支持するユニオニストの怒りを買っている。
警察は暴力の激化を「受け入れられない」とし、住民らに対して、地域のあらゆる緊張を鎮め、これ以上の事件の発生を防ぐよう呼び掛けている。