英仏独首脳ら、連名で論説 パンデミック対応で国際協調呼び掛け
(CNN) 英仏独など世界二十数カ国の首脳らが29日、複数のメディアを通して連名の論説を出し、パンデミックへの対応をめぐる国際協調を呼び掛けた。
論説はマクロン仏大統領、ジョンソン英首相、メルケル独首相やテドロス世界保健機関(WHO)事務局長らが共同で発表した。
新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)を踏まえ、この先またパンデミックや保健衛生上の緊急事態が起きるのは時間の問題だと指摘。政府や国際機関が単独でその脅威に対応するのは不可能との見方を示している。
首脳らはそのうえで、今回や将来のパンデミックに対し、安全、有効で安価なワクチンや治療薬、検査への普遍的で公平なアクセスの確保に全力を尽くすと述べ、パンデミックへの即応態勢と対応をめぐる新たな国際条約に向けて各国が協調するべきだと主張した。
新型ウイルスのワクチン争奪戦をめぐっては、「ワクチン・ナショナリズム」の台頭が懸念され、テドロス氏も先進国の買占めなどを繰り返し批判している。