米共和党上院トップ、党内にワクチン接種呼び掛け
(CNN) 米共和党上院トップのマコネル院内総務は29日、党内のすべての人に対して新型コロナウイルスワクチンの接種を呼び掛けた。
マコネル氏は地元ケンタッキー州の病院前で開かれた接種推進イベントに参加し、記者会見で「ワクチンを打たない理由はない」と強調。党派にかかわらず、すべての人に接種を促したいと述べた。
自身は順番が来た時点ですぐに接種を受けたと語り、「共和党の全員にそうすることを勧めたい」と強調した。
CNNが今月実施した世論調査で、ワクチン接種をすでに受けた、または受ける予定だと答えた人は民主党支持者の92%を占めたのに対し、共和党支持者では50%にとどまった。共和党支持者の46%は、受けるつもりがないと答えた。
連邦議会でも同様の傾向がみられる。CNNが今月、下院議員全員に尋ねたところ、民主党では219人中189人が接種済みと答えた。一方、共和党議員211人のうち、接種を受けたことが確認できたのは53人。145人からは回答が得られなかった。
共和党では昨年、下院選で当選したルーク・レットロー氏が就任前の12月に新型コロナウイルス感染症で死亡した。補欠選挙で当選し、同氏に代わって就任した妻のジュリア・レットロー議員は28日、米CBSテレビの番組で党支持者へのメッセージを求められ、「私の家族を見て。私の話を役立てて」「皆さんにはワクチンを信じて接種を受けてほしい」と訴えた。