ラウル第1書記が退任、カストロ家の統治に幕 キューバ
オバマ元米大統領の時代、ラウル氏は長年こじれていた米・キューバ関係の修復に乗り出した。だが、トランプ政権がここ数十年で最も厳しい水準の経済制裁を実施したことで、関係改善は泡と消えた。
キューバ指導部にここ数十年最大の変化が起きる中でも、現米大統領のバイデン氏は今のところ関与に消極的な姿勢を示している。
キューバを社会主義国家に変貌(へんぼう)させ、ついに権力の掌握を緩めた革命世代。その世代の最後の生き残りにとってこれ以上不安定な時期を想像するのは難しい。