宗教行事で群衆押し合い、死者44人に イスラエル
イスラエル・メロン山(CNN) イスラエル北部メロン山で行われた宗教行事に大勢の人が集まって押し合いになり、救急隊によると少なくとも44人が死亡した。
この日は2世紀のユダヤ教指導者シモン・バル・ヨハイを追悼する年に1度の祭り「ラグバオメル」が行われていた。毎年この日には、バル・ヨハイの墓地があるメロン山に数千人のユダヤ教信者らが詰めかける。
イスラエルではワクチン接種が進んで新型コロナウイルスの症例数が減少したことから、今年は祭りの開催が実現した。
同国保健相は、まだ流行は終わっていないとして、祭りに参加しないよう国民に呼びかけていた。しかし昨年は祭りが中止されたことから、今年は開催を求める圧力が強まっていた。
メロン山にあるバル・ヨハイの墓地に集まる超正統派のユダヤ教徒=29日/Jalaa Marey/AFP/Getty Images
当初の報道ではステージが崩壊したと伝えられたが、MDA広報によると、負傷者が出たのは過度の密集によるもので、構造物の崩壊が原因ではなかった。
現場に駆けつけたボランティア団体によれば、推定5万~10万人がメロン山に集まっていたという。
現場にはヘリコプター6機も出動して、負傷者を病院に搬送している。