ガザ地区からロケット弾、イスラエルが空爆で反撃
エルサレム(CNN) イスラエル軍は10日夜、パレスチナ自治区ガザ地区を空爆したと明らかにした。イスラエル軍によれば、同日午後6時ごろ、武装集団がガザ地区からエルサレムに向かって6発のロケット弾を発射した。空爆はこのロケット攻撃への対応だった。エルサレムはここ数年で最も高い緊張状態にある。
イスラエル軍によれば、ロケット弾の1発によってエルサレム西郊の家屋が損傷した。2発目は対空防衛システム「アイアンドーム」で対応した。残りの4発は空き地に着弾した。
イスラエル軍は声明で、ガザ地区のテロリストが過去数時間にイスラエルの中央部と南部にロケット弾を発射したことを受けて、ガザ地区を実効支配するイスラム組織「ハマス」のテロリスト3人に空爆を行ったと述べた。トンネルやロケット発射装置に対しても攻撃を行ったという。
パレスチナ保健省は、9人の子どもを含む20人が死亡したとしたが、空爆のせいで何人が死亡したのかは即座にはわからないという。
イスラエル軍は、現地時間午後11時までにガザ地区から約150発のロケット弾がイスラエルに向けて発射されたと述べた。数十発がアイアンドームによって迎撃されたという。
ハマスは当初のエルサレムへのロケット攻撃への関与を認めた。攻撃の数時間前にはイスラエルの警察に対し、エルサレムにあるイスラム教の聖地「アルアクサ・モスク」からの撤退を求めていた。同地では警察との衝突でパレスチナ人数百人が負傷していた。
エルサレムではここ数週間、イスラエル警察とパレスチナ人との衝突が繰り返されている。