プエルトリコ変電所で火災、停電で40万人に影響 電力会社にはサイバー攻撃
(CNN) 米領プエルトリコの変電所で火災が発生し、島内全域が停電に見舞われている。電力会社のLUMAエナジーが10日に明らかにした。
LUMAエナジーはツイッターへの投稿で、「火災によって島全体で大規模停電が発生した。状況については調査中で、システムの復旧に向けた作業を行っている」と説明、夜を徹して復旧作業を続けるとした。10日の時点で、島民約40万人が停電の影響を受けている。
火災はLUMAの変電所の変圧器で発生し、現地の警察や消防、救急隊が出動した。負傷者は報告されていない。
プエルトリコのペドロ・ピエルルイシ知事はこれを爆発と形容し、州と連邦の捜査当局が出火原因を調べていると説明、できるだけ早い電力の復旧を最優先するとした。
米連邦捜査局(FBI)サンフアン支部も、状況について調査中とツイートしている。
LUMAエナジーはこれに先立ち、ウェブサイトに対して故意に大量のトラフィックを送り付けてダウンさせるDDoS攻撃と呼ばれるサイバー攻撃の被害に遭っていたことを明らかにした。
今のところ、このサイバー攻撃と変電所の爆発との関係をうかがわせる痕跡は見つかっていない。
この攻撃については当局に通報し、捜査結果を待っているところだとLUMAは説明している。