カブール空港付近で自爆攻撃 米兵13人、アフガン人90人超が死亡
26日にSNSに投稿された映像には、地面に遺体が並ぶ中で、人々が負傷者を手助けしようとする様子が映っている。負傷したとみられる人が手押し車で搬送される様子を捉えた写真もある。
国防総省のカービー報道官によると、爆発のうち1件はカブール空港の「アビーゲート」で発生。さらに「これとは別にアビーゲートに近いバロンホテル、もしくはその付近でも少なくとも1件の爆発」が起きたという。
アビーゲートは同空港の主要な入り口となっており、主に米海兵隊が警備を担っている。ゲート周辺の区域は、空港外にあるタリバンの検問所を通過した避難民が一時的にとどまる場所として使われていた。
バロンホテル前に集まるアフガン人の避難民。英国軍が周囲を守る=26日/Marcus Yam/Los Angeles Times/Shutterstock
一方、バロンホテルは英軍兵士や同盟国が使用しており、避難民をアビーゲートに移送する前の対応センターとなっていた。爆発発生時に多国籍部隊が一帯にいたかどうかは不明。
カブールの米大使館は爆発を受け、同空港のアビーゲートや東ゲート、北ゲートにいる米国民は「直ちに離れるべき」だと呼び掛けた。
中央軍のマッケンジー司令官によると、爆発の直後、銃を持った集団が軍要員や民間人に発砲したという。
ホワイトハウス当局者は、バイデン大統領が一連の攻撃について報告を受けたと明らかにした。バイデン氏はここ数日、8月31日までに米軍を撤収させる理由として、テロ攻撃の脅威を挙げていた。