国連、アフガン支援へ1100億円超を拠出へ
(CNN) 国際連合は13日、過去最悪の水準の人道危機に陥っているアフガニスタンの支援に向けて、10億ドル(約1100億円)超の拠出を行うと明らかにした。アフガンでは数百万人の人々が食糧不足に陥る可能性があるほか、経済も破たん寸前だとしている。
国連のグテーレス事務総長はスイス・ジュネーブで開催されたハイレベル会合で、イスラム主義勢力タリバンが実権を握った8月以降、アフガンでの貧困率が悪化していると指摘。3人に1人は次の食事を取れるのかわからず、基本的な公共サービスも機能していないと述べた。
国連は、6億600万ドル相当の緊急支援物資が必要だとの見方を示していた。
アフガンは、タリバンが政権を掌握する前でさえ、長引く紛争をはじめ、貧困や繰り返される干ばつ、経済活動の落ち込み、新型コロナウイルスの流行により、すでに悲惨な状況がさらに悪化していた。
国連によれば、アフガンの人口の約半分に相当する1800万人が支援を必要としている。5歳未満の子どもの半数以上が急性栄養失調に直面しており、戦闘によって数十万人が住む場所を追われている。
グテーレス氏は、冬が近づいており、今月末までに多くの人々が食糧不足に陥る可能性があると述べた。