南米コロンビア、最重要指名手配の麻薬王を拘束
コロンビア・ボゴタ(CNN) 南米コロンビアで、最重要指名手配されていた麻薬密売組織「クラン・デル・ゴルフォ」の首領が当局によって拘束されたことがわかった。コロンビアの麻薬密売組織にとってここ数十年で最大の打撃といえそうだ。
コロンビアのドゥケ大統領は23日、国民向けのテレビ演説で、「オトニエル」として知られるダイロ・アントニオ・ウスガ容疑者(50)の拘束を確認した。
ドゥケ大統領は今回の拘束劇について、唯一比較可能なのは、1993年に死亡した、同国の「麻薬王」として知られたパブロ・エスコバルの失墜だとの見方を示した。
ロイター通信によれば、ウスガ容疑者はアンティオキア県の農村地帯で当局によって拘束された。作戦中に警官1人が死亡したという。
米国務省によると、クラン・デル・ゴルフォは「重武装し、非常に暴力的」だという。またテロ組織の元メンバーで構成され、暴力や脅迫を通じて、麻薬密売のルートやコカイン処理施設、秘密の滑走路などを支配していた。
ドゥケ大統領は演説の最後に、「すべての犯罪者と薬物売買人に告ぐ。降伏か、さもなければ、我々がやって来て、お前たちを捕まえる」と語った。