幹線道路で地滑り、275人足止め カナダと米国の西部で豪雨被害
カナダのトルドー首相は、被災地が必要とする支援を届ける用意があると表明した。
同州アボッツフォード市も豪雨に見舞われて市内の複数地区で非常事態を宣言。小規模な土砂崩れや洪水が市内各地で発生している。
幹線道路は通行止めになったり遅れが出たりする区間が相次ぎ、州運輸局は土砂に覆われた道路の写真をツイートした。
カナダと国境を接する米ワシントン州スーマスでは、冠水した道路の写真を警察がツイッターに投稿。警察は15日、カナダとの国境につながる道路は封鎖されたと伝えた。
ワシントン州北西部では、現地時間の午後3時半現在、少なくとも16万軒が停電に見舞われている。
同地では15日、3日間にわたって続いた豪雨のため、数十カ所の道路が通行止めになった。
米気象局によると、レーニア山の標高約2036メートルの地点では、44メートルの強風を観測した。
ワシントン州内の複数の河川には氾濫(はんらん)警報が出され、オリンピック国立公園内の道路は複数カ所で洪水や土砂崩れのために封鎖されている。
米沿岸警備隊は、同州西部の町フォークスの住民の避難を支援しているとツイート。「通報によると10人が増水の危険にさらされている。負傷者は報告されていない」とした。
同州スカジット郡は、洪水や強風のため、新型コロナウイルスの検査場とワクチン接種会場を15~16日にかけて閉鎖すると発表した。