幹線道路で地滑り、275人足止め カナダと米国の西部で豪雨被害
(CNN) カナダ西部ブリテュッシュコロンビア州から米ワシントン州にかけての一帯で、豪雨による洪水や地滑りの被害が相次いでいる。CNNが提携するCBSニュースによると、ブリテュッシュコロンビア州の捜索救助隊は、幹線道路上で身動きできなくなった275人の救出に向かっている。
当局者によると、バンクーバー東部を走るハイウェー7号線で身動きできなくなった275人のうち、約50人は子どもだという。
捜索救助隊は15日、車内に閉じ込められていた人のうち、これまでに少なくとも14人を救助したと説明。「ハイウェー7号線で2つの地滑りが発生し、がれきの中に人が閉じ込められている。一部は救出された」としている。
巻き込まれた車の数や、安否不明者の数について、当局も全容は把握できていない。
カナダ太平洋沿岸を15日に襲った豪雨で道路は冠水状態/HANDOUT/AFP/British Columbia Ministry of Tra
同州救急医療当局のツイッターによると、アガシス近郊で起きた土砂崩れでは、少なくとも9人が軽傷を負って病院に運ばれた。
同州チリワックには、洪水や土砂崩れで患者の搬送が必要になった場合に備えて救急車が待機している。
同州では大雨や強風のために避難命令が出され、国境をはさんで隣接する米ワシントン州には洪水警報が出された。
ブリテュッシュコロンビア州メリット市は、7000人の住民全員が避難命令の対象になった。
メリット市は15日、洪水のために市の下水処理施設が使えなくなったと説明。衛生サービスがない状態で住民が居住し続ければ、大量の下水が逆流し、健康被害が出る恐れがあるとして、避難命令を発表した。