「愛国者のみ」の議会選、投票率は30.2%と過去最低 香港
香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は有権者に謝意を示し、今回の選挙について、愛国者による香港の統治という原則を実施するために行われた選挙制度改革を受けた重要な選挙だったと振り返った。
香港では2019年に民主化を求める抗議デモが数カ月にわたって続き、20年には香港国家安全維持法(国安法)が導入された。こうした出来事を受けて香港の社会的、政治的な風景は全く異なったものに変わった。
今年3月には選挙制度の変更案が可決されていた。選挙制度の変更により、政府による身元調査の権限が強化されたほか、一般の人々が候補者に直接投票する能力が著しく弱められ、立候補できるのは政府による審査を通過した「愛国者」だけとなった。