戦禍のウクライナから避難、100万人超が難民に
ウクライナ・キエフ(CNN) ロシア軍が侵攻したウクライナで続く激しい戦闘は2週目に入った。ロシア軍が各地で住宅街の爆撃を続ける中、国連によると、この7日間で100万人以上がウクライナを離れて国外へ避難している。
フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官は3日の声明で、「私は40年近くも難民非常事態にかかわってきたが、これほど急激な大脱出はほとんど見たことがない」と指摘した。
国連児童基金(ユニセフ)によると、難民の半数は子どもだといい、欧州は第2次世界大戦以来最大の難民危機に直面する可能性があるとユニセフは警告する。
砲撃を受けたアパート=2日、ウクライナ東部マリウポリ/Evgeniy Maloletka/AP
グランディ氏は、さらに何百万もの人がウクライナからの避難を強いられるだろうと予想。「国際社会の団結は心温まる。だが銃を沈黙させる必要性、対話と外交を成功させる必要性は、何物にも代えがたい。和平はこの悲劇を終わらせる唯一の道だ」と訴えた。
ウクライナを逃れた人の大部分は、同国西部のポーランドに到達しているほか、ハンガリー、モルドバ、ルーマニア、スロバキアにも多数が入国した。
ウクライナ第2の都市ハリコフの駅で2日に撮影された動画には、西部ウジホロド行きの列車に乗車しようとする人たちがホームに詰めかけ、子どもやペットを連れて行列をつくる様子が映っていた。