ウクライナのテニス選手、ロシアと戦うためウクライナに帰国 子どもには告げず
(CNN) ウクライナの男子テニス選手セルジー・スタホフスキーさん(36)が、ロシアとの戦闘に加わるために、妻と3人の子どもをハンガリーに残して単身ウクライナに帰国した。
ロシア軍の侵攻が始まった当時、スタホフスキーさん一家はアラブ首長国連邦(UAE)ドバイで休暇を楽しんでいた。しかしスタホフスキーさんは妻と幼い子どもたちをハンガリーの自宅に残して単身で帰国することを決意。首都キエフの防衛を担う軍の予備役に登録した。
ロシア軍が迫る中、首都は張り詰めた空気が漂う。スタホフスキーさんは3日、CNNの取材に応じ、どんなことでもするつもりだと語った。
国民のため、自分の子どもたちのためにウクライナを救いたいというスタホフスキーさん。「私はここで生まれた。祖父母はここに眠っている。子どもたちに語って聞かせられる歴史をつくりたい」と力を込める。「ここでは誰も、ロシアに自分たちを解放してほしいとは思ってはいない。自由と民主主義はある。ロシアがもたらしたいのは絶望と貧困だ」