ポーランド、米軍の主力戦車250両を調達 ロシア侵攻念頭に

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(CNN) ポーランド国防省は7日までに、米国の主力戦車「エイブラムス」を計250両調達する約47億5000万米ドル(約5900億円)相当の合意文書に首都ワルシャワで署名したと発表した。

引き渡しは今年後半から始まる見通し。ウクライナと国境を接し、北大西洋条約機構(NATO)の一員でもあるポーランドはロシア軍のウクライナ侵攻を受け、自国の軍事力強化に動いている。

エイブラムスはウクライナとの国境線近くに拠点を置く第18機械化師団に配属される予定。

ポーランドのブワシュチャク国防相は声明で、同戦車の任務やポーランド陸軍の戦力拡充の狙いは潜在的な侵略者の抑止と強調。「我々全員は自国の(ウクライナと接する)東部国境線の向こうで発生している事態を認識している」と主張した。

今回の合意文書には、修理や維持担当車両、運搬可能な橋梁(きょうりょう)、訓練、後方支援や弾薬の供与も盛り込まれた。

ポーランドの国防省によると、今回のエイブラムス導入は最初、昨年7月に合意し、同国史上では最大規模の軍備品購入の一つとした。軍事力の近代化計画の一環として同国は2020年、米国製の最新型戦闘機F35を32機購入することでも合意。26年から同国に到着する見通しとなっている。

一方、ポーランドのモラビエツキ首相は7日までに、ウクライナ情勢に触れ、ロシアは和平交渉などでの主導権を握る材料にするため領土の3分の1の制圧を早急に狙っているとの見方を示した。

CNN記者との会見で述べた。ロシア軍のここに来ての再結集や再編などの動きはウクライナ軍を非常に速く包囲する狙いがあると分析。この動きは特に、親ロシア派が一部を掌握するウクライナ東部ドンバス地域で目立つとした。

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