米軍、ポーランドでウクライナ軍に兵器の使い方を指導
(CNN) 欧米諸国からウクライナに輸送されている兵器について、ポーランドに駐留する米軍がウクライナ軍にある程度の使い方を指導していると、関係者がCNNに明らかにした。
米国のジョー・バイデン大統領は28日、ポーランド駐留米軍がポーランドでウクライナ兵の訓練を支援していると述べていた。米軍はロシアのウクライナ侵攻を受け、北大西洋条約機構(NATO)東部の防衛強化を支援するため配備された。
米国は、戦争拡大の引き金になりかねないロシア軍との直接的な交戦を避けようと努めながら、ウクライナ軍の支援にあたっている。訓練もその一環。
関係者によると、バイデン大統領はポーランドを訪れた際に、米軍がウクライナ軍に提供している戦術兵器の訓練について説明を受けていた。
バイデン大統領は28日、「我々が話していたのは、ポーランドにいるウクライナ軍の訓練支援についてだった」と説明した。この発言は、バイデン大統領が先週、米軍に対し、「そこへ行けば、女性や若者が『私は離れない。私は祖国を守る』と言って戦車の中に立つ」姿を見ることになるだろう、と語った発言の軌道修正を試みたものだった。
ホワイトハウス当局者は「ポーランドにいるウクライナ軍は、定期的に米軍と交流している。大統領が言及していたのはそのことだ」とCNNに話している。
関係者はCNNに対し、米軍は確かにポーランドの軍事基地でウクライナ軍にある程度の指導は行っているが、それは「正式な」訓練といえるものではないと強調。どちらかといえば戦術的で、場面に応じた内容の指導を行っているとした。