ウクライナ外相、ブチャでのロシアの「犯罪」は「氷山の一角」
(CNN) ウクライナのクレバ外相は4日、ポーランドの首都ワルシャワで記者会見を行い、ブチャで目撃した惨状はロシア軍がこれまでにウクライナで行った「全ての犯罪」の「氷山の一角」に過ぎないとの見方を示した。
クレバ氏は会見で、「ブチャやマリウポリなどの場所での惨状」はG7(主要7カ国)や欧州連合(EU)による重い制裁を要請するものだと指摘した。
英国のトラス外相と共同会見に臨んだクレバ氏は、ロシアに対する「最も厳しい」制裁を求めるとともに、国連人権理事会からのロシアの追放を要求した。
さらに「欧米は依然、化石燃料への支払いやロシアとの貿易、国際銀行間通信協会(SWIFT<スイフト>)から切り離されていない銀行を通した金融取引により、ロシアの戦争マシンに燃料を供給し続けている」とも指摘した。
今週のNATO、EU、G7の会合に参加する外相に対し、クレバ氏は「ロシアとの取引継続の必要性に関して疑念やためらい、議論があるなら、まずブチャに行ってから私に話して欲しい」と呼び掛けている。
現在の戦況については、ウクライナは首都キーウ(キエフ)をめぐる戦いに勝利したものの、いまは東部でのロシアの新たな大規模攻勢に備えているところだと述べた。