高機動ロケット砲システム、実戦投入を初確認 ウクライナの親ロシア派
(CNN) ウクライナ東部ルハンスク州の親ロシア派は28日、親ロシア派が実効支配する同州の地域で、米国がウクライナに供与した高機動ロケット砲システム(HIMARS<ハイマース>)が使われたことを確認した。ウクライナ軍は親ロシア派が実効支配する地域でロシア軍の兵器集積所を攻撃することができるようになりそうだ。
独立を宣言した「ルハンスク人民共和国(LPR)」の民兵組織幹部はロシア国営メディアの取材に対し、実効支配地域でHIMARSの使用が初めて確認されたと語った。
同幹部によれば、28日午前7時20分にウクライナ・バフムートの方向から攻撃が行われた。
攻撃の後にロシア側のアカウントで投稿された画像には、西側諸国で製造されたとみられるミサイルの残骸が写っている。
ルハンスク州の軍政トップのセルヒ・ハイダイ氏は、ウクライナ軍がHIMARSを使って前線から遠く離れたロシア軍を標的にしたとの報道について、「朗報だ。なぜなら、倉庫や兵舎が爆発し、燃えているからだ」と述べた。
ハイダイ氏は、攻撃についての詳細には言及しなかったが、ルハンスク州リシチャンスクへのロシア軍の進攻が遅くなる可能性があるとの見方を示した。
CNNは独自にHIMARSの使用について確認が取れていない。