麻薬取引で有罪の2人に死刑執行、恩赦を求める訴え届かず シンガポール

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マレーシア首都にあるシンガポール大使館外で死刑に反対の声を上げる人々/Vincent Thian/AP/FILE

マレーシア首都にあるシンガポール大使館外で死刑に反対の声を上げる人々/Vincent Thian/AP/FILE

(CNN) シンガポールで7日、麻薬取引の罪で有罪判決を受けた男2人の死刑が執行された。

死刑を執行されたのは、シンガポール国籍の48歳の男とマレーシア国籍の31歳の男。シンガポール矯正局はCNNの取材に対し、2人の死刑が7日に執行されたことを確認した。

同国の死刑執行は今年に入ってこれで4人目。2カ月前には知的障害のある男性が麻薬取引の罪で絞首刑を執行され、非難の声が強まっていた。

シンガポール当局は5日、麻薬取引の罪で有罪を宣告されて死刑を言い渡された2人について、不服申し立ての法的手段が尽きたと発表していた。

2人とも6年前に死刑を言い渡され、恩赦を求める運動が多数展開されていた。

中央麻薬局によると、2人は2016年6月に死刑を言い渡された。マレーシア国籍の男はヘロイン60.15グラムの所持と120.9グラムの取引の罪、シンガポール国籍の男は他人をそそのかして120.9グラムのヘロインを取引させた罪に問われた。

シンガポールでは一定量の麻薬取引に対し、薬物不正使用法に基づき死刑判決が義務付けられている。ただし最近になって同法が改正され、状況によっては有罪判決を受けても死刑を免れることが認められた。

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