シンガポールの国民食「チキンライス」、マレーシアの鶏肉輸出停止で窮地に

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シンガポールの屋台で売られる鶏肉。チキンライス用に調理されている/Heather Chen/CNN

シンガポールの屋台で売られる鶏肉。チキンライス用に調理されている/Heather Chen/CNN

シンガポール(CNN Business) シンガポールの国民食とされるチキンライスが窮地に立たされている。隣国マレーシアが鶏肉の輸出停止を打ち出したことを受け、値上げが見込まれるためだ。

過去数十年にわたり、シンガポールは鶏肉輸入の3分の1をマレーシアに頼ってきた。毎月、約360万羽の鶏が大半は生きたままシンガポールへ輸出され、食肉用に加工、冷蔵されている。

ところがマレーシアのイスマイル・サブリ首相は先週、生きた鶏のシンガポールへの輸出を6月から停止すると発表。国内での不足がもたらす価格高騰に対処する取り組みだと説明した。

シンガポール政府は国内流通分の鶏肉を確保できるとしているが、貿易業者らは鶏肉価格の急激な値上がりが避けられないと指摘。現状の1羽3ドル(約390円)からすぐに4~5ドルまで上がると予想する。

屋台で妻と共に鶏肉を販売する男性は、仕入れ代金の値上がり分をどこで調達するのか、また屋台の客らは値上げを受け入れるのか疑問を呈した。

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