ウクライナ軍、反攻で44カ所の村落解放 南部ヘルソン州
(CNN) ウクライナ南部ヘルソン州の知事代行は17日までに、ロシア軍が大部分を占領していた地域の44カ所の村落部を解放したと報告した。
15日に発表したもので、これら奪還を果たした期間については触れなかった。同州でのウクライナ軍の反攻は5月に始まり、多数の村落を再び掌握したが、町レベルでの奪回はないとした。
知事代行は記者会見で、解放したこれら村落はロシア軍の絶え間ない砲撃などに依然さらされているとも述べた。
その上で住民に自らと家族を守るため退避を促していると指摘。「ロシアの占領者たちは人間ではない」とも指弾した。
ロシア軍らは車列を組む民間人の車両が逃避を図る際、銃撃の標的にしているとも主張。拷問を受けた形跡がある民間人の遺体が見つかる時期もあったとした。
ウクライナ政府のベレシュチュク副首相は、ヘルソン州の住民はロシアが強制併合したウクライナ・クリミア半島の占領地、あるいはバシリウカの検問所の経由でザポリージャ州へ避難出来ると指摘。
「難しい退避になるだろうが必要な状況にある。占領地にとどまることは、全ての検問所を通じて退去を試みるよりはるかに危険」と説いた。