ロシアとウクライナの戦争、「調停」へ努力 トルコ大統領
(CNN) トルコのエルドアン大統領は20日、国連総会一般討論で演説し、7カ月にわたるロシアとウクライナとの危機について、国際社会に衝撃を与えているとして終結を呼び掛けた。
エルドアン氏は、「戦争に勝利はなく、公平な和平プロセスに敗者はいない」と述べた。
エルドアン氏は国際社会に対して、ロシアとウクライナとの間の紛争終結に向け、トルコによる和平的イニシアチブを支持するよう呼び掛け、「我々にはこの危機を脱するための尊厳のある方途が必要だ。それは合理的で公平で適切な外交的解決策を通じてのみ実現が可能だ」と述べた。
エルドアン氏は、国連が仲介したウクライナの黒海からの穀物輸出再開で主要な役割を果たしていた。エルドアン氏はロシア・ウクライナ間のこの合意について、「ここ数十年での国連の最も偉大な成果の一つだ」と指摘した。
エルドアン氏は、トルコが戦争の終結に向けて取り組みを行っているとして、国際機関や各国にも戦争終結の取り組みを促した。
エルドアン氏は「我々はウクライナの領土の一体性と主権を守り、最終的に戦争を終結させるために多大な努力を払っている」と指摘。「この紛争を解決するためのトルコによる和平的イニシアチブを支持するよう、全ての国際機関と世界各国に対して呼び掛けを始めたい」と付け加えた。