ロシア、西部軍管区の司令官を解任 ハルキウ州での敗北の後
(CNN) 3日に公開された統一国家登記簿の記録によると、ロシア当局は西部軍管区のアレクサンドル・ジュラブリョフ司令官を解任した。
統一国家登記簿では、西部軍管区の新司令官として将官のロマン・ベルドニコフ氏の名前が記載されている。
西部軍管区は5つあるロシア軍の軍管区の一つで、ロシアのウクライナ侵攻で重要な役割を果たした。
解任されたジュラブリョフ氏は、ロシア軍が最近大きな損失を出したウクライナ北東部ハルキウ州でも指揮官を務めている。ベルドニコフ氏の起用に先立ち、ロシア軍はウクライナ東部ドネツク州の要衝リマンから撤退した。
ジュラビュロフ氏はシリア紛争の特に激しい局面で指揮を執ったことで知られるほか、ウクライナではロケット砲旅団の指揮官も務めた。CNNはこの旅団が侵攻当初の2月下旬、ハルキウの住宅街でクラスター弾による攻撃を行ったことを確認した。
リマン撤退を受け、ロシアの当局者からは軍指導部を批判する声が上がっている。ロシアの議員で元軍司令官のアンドレイ・グルリョフ氏は1日、親政府系のテレビで、今回の「降伏」は軍事的な観点からは説明が付かないと述べた。
ロシア国防省はこれまでのところ、西部軍管区の司令官交代について確認していない。