ロシア軍機が集合住宅に墜落 4人死亡、25人負傷 国営メディア
(CNN) ロシア軍の超音速戦闘爆撃機「スホイ34」が17日、訓練中に南部の都市エイスクにある集合住宅のビルに突っ込み、少なくとも4人が死亡、25人が負傷した。ロシア国営メディアなどが伝えた。
RIAノーボスチ通信はロシア国防省の発表を引用し、脱出した複数のパイロットの話として、墜落原因は離陸時にエンジンのうち1基が発火したことだったと伝えている。住宅地の中庭にあるスホイ34の墜落現場では、同機の燃料に火が付いた。
脱出したパイロットの状態は不明。
エイスクはアゾフ海に面した港町で、海峡を隔ててウクライナ南部のロシア占領地の対岸にある。
墜落現場を撮影した動画や画像には、住宅地から煙や炎が上がる様子が映っている。当局者によると、数百人が入居していたと思われるビル1棟はその後、炎に包まれた。
ロシア政府の発表によると、ウラジーミル・プーチン大統領は被害者を全面的に支援するよう当局に指示した。
エイスクのあるクラスノダール地方の検察と軍検察は、今回の墜落に関する捜査が開始されたことを明らかにした。
地元当局者によると、集合住宅の十数室に広がった火災はその後食い止められた。機体の残がいの火は消し止められ、近隣の住民の避難は解除されたとしている。
タス通信は地元治安当局の話として、被害に遭ったビルからは約100人が避難したと伝えた。
墜落現場の混乱状態について目撃者は同日、タス通信の取材に対し、「飛行機が私たちの街に突っ込んだ。救急車や消防車が全市から集まり、上空をヘリコプターが飛んでいる」と語っていた。