中国当局、治安要員を大規模配備 反「ゼロコロナ」デモ抑え込みへ
大掛かりなデモが行われた上海中心部では、歩道に背の高いバリケードが設置され、デモ参加者が集まるのが事実上不可能になった。28日夜には広場などで抗議集会が行われる予定だったが、多数の警官の配備を受けて中止を余儀なくされた。
デモのために集まったある参加者によると、警官らは通行人の携帯電話をチェックし、VPN接続をしていないか、あるいはツイッターやテレグラムといったアプリをインストールしていないかどうか尋ねていたという。VPN接続は中国当局のネット検閲システムの回避に使用できる。
「現場には警察犬もいた。恐ろしい雰囲気に満ちていた」と、この参加者は述べた。
29日には、警察官が上海の地下鉄で乗客の携帯電話を調べる様子を捉えた動画が出回った。
別のデモ参加者はCNNの取材に答え、自分を含む「80~110人」が26日夜に警察によって拘束されたと明らかにした。24時間後に釈放されたという。
CNNは拘束されたデモ参加者の人数について独自に確認できていない。依然として拘束されている参加者がいるのかどうかも不明。